学生・研修医の方へ

入局を検討されている方へ

東海大学病院は神奈川県の県央・県西地区の中核病院であり、多種多彩な疾患を有する患者が送られてくる病院です。都心の病院では滅多に見られない症例も多数紹介されてきます。消化器内科は東海大学病院の中でも最も患者数が多い診療科の一つで、臨床を学ぶにはうってつけの診療科です。

消化器内科の領域主任教授として重視している事が二つあります。第一は診療科内の「心理的安全性(psychological safety)」を保つことです。「心理的安全性」は最近時々言われる言葉ですが、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。医局の中で、年齢、性別、職位、経験のあるなしにかかわらず、思ったことを発言できる環境を目指しています。若い医師が自由に発言できない医局は、硬直化し、優秀な若い医師が医局を離れ、次第に衰退していきます。また、若い医師の発言を受け入れない環境は重大な医療事故につながる可能性があります。医局内の様々な意見を聞いた上で、最善の治療方針を決定することが肝要と考えています。

重視していることの二つ目は、環境整備です。医局員が働きやすいような環境を整備することが領域主任教授の責務と考えています。消化器内科の医師は、内視鏡などの手技も多く、多忙です。そのような忙しい中でも安心して働けるような環境を整備することを常に考えています。医局内の床や壁をきれいにしたり、女性用の更衣室を複数作ったりしています。また、産休や育児休暇を取りやすくしています。そのため、当科は女性医師の比率が高く、複数のチームで女性医師がチームリーダーとなっています。
本院では、消化管グループ、肝臓グループ、胆膵グループと3つのグループにわかれて診療を行っています。3つのグループは独立しているわけではなく、常に連携し、必要があれば複数のグループが機動的に協力して診療に当たっています。後期研修医はこの3つのグループを回って、自分の専門とする臓器を決めていきます。助教になっても専門が決められない場合はそれぞれのグループを再度回ることも可能です。

また、各学会の専門医が取得できるよう、指導体制を整備しています。東海大学は内科学会、消化器病学会、肝臓学会、消化器内視鏡学会などの認定教育施設になっています。入局者が必要最低年数で各学会の専門医を取得できるよう、配慮いたします。さらに、研究にも力を入れています。東海大学には大学院の専攻医研修/大学院コース(ハイブリットコース)があり、給与をもらって専攻医(臨床助手)をしながら大学院で研究をすることも可能です。また、大学院に入らなくても、臨床研究を中心に研究を進め、博士(医学)を取ることも可能です。

東海大学には、本院の他、八王子病院、東京病院があります。これらの付属病院は一体となって診療体制を組んでおり、人的交流も盛んです。希望の勤務地があれば、可能な範囲で希望に応えることができます。

以上のように、東海大学消化器内科では、忙しい中でも、楽しく働けるよう環境整備を心がけています。
一緒に働きましょう。入局をお待ちしています。

                                          消化器内科学 領域主任教授
                                                  加川 建弘



 


■見学をご検討中の方
 こちらをご参照ください(医学生・医師の方に限ります)

■入局をご検討中の方
 こちらをご参照ください



質問などある方は下記までご連絡ください
医局幹事 荒瀬 吉孝 ay114535@tsc.u-tokai.ac.jp

 

専攻医勤務例(医師3年目、本院、消化管チームの場合)

  (隔週)
8:00 回診 回診 回診 回診 回診
8:30-12:00 GF 病棟/救急当番 GF 外勤 病棟 救急当番(輪番)
13:00-16:00 CFなど 科カンファ 救急当番 CFなど CFなど 14時解散
16:00- 回診/症例検討 回診 回診 回診 回診  

当直は月3,4回、休日出勤月0-1回ほど。給与・待遇についてはこちら(ページ下部、臨床助手1種)をご参照ください。
加えて、外勤があるため+30~40万/月が見込めます。条件はありますが学会年会費、学会参加費、旅費の支給もあります。

 

大学院について
新専門医制度では初期研修修了後、3年間の内科フルタイム研修が求められています。そのため、大学院入学は医師5年目以降となることが想定されます。研究テーマや入学時期は、自分のライフイベントを考えながら、教授らと相談して決めましょう。

学費についてはこちら、給与・待遇についてはこちら(ページ下部、臨床助手2種)をご参照ください。専攻医と同様に外勤があるため+30万/月が見込めます。さらに希望者には、研究・業務に支障のない程度に、近隣の医療機関のパートを紹介することが可能です。